管内作業の安全管理
弊社は最近目視調査の作業が続いています。目視調査というのは下水管の中に作業員が進入して、実際に目で見て調査をする方法です。カメラ調査と違い作業員に危険が伴う作業になりますので、色々な安全対策を実施して作業しています。
まず雨が降っていると作業はできないので、作業現場に雨雲が接近していないか、注意報・警報が出ていないかを確認します。東京都下水道局が提供している「東京アメッシュ」では、23区の詳細な気象情報をリアルタイムで確認できます。
下水管内には、ゲリラ豪雨などによる急激な増水への対策として、流下防止柵を設営します。同時に、作業員に危険を知らせるためのパトライトも設置します。
さらに上流側のマンホールから下流側のマンホールまでロープを張り、増水に備えます。もちろんこれらの設置は万一に備えてのものであり、増水が起きる前に退避することが鉄則です。
下水管の中では増水以外にも酸欠や有害ガスの発生の危険もありますので、地上から送風機で空気を換気させ、作業員は有害ガス検知器を常に携行し、数値に異常が出たり警報が鳴った時には直ちに退避します。
また、写真で見ると薄暗い下水管の中は涼しそうに見えますが、作業員は全身防水仕様なので、実際にはかなり暑い状態です。熱中症に備えて休憩・水分補給も十分に取りながら、慎重に作業を進めています。
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